投稿日:2023.04.12 最終更新日:2023.04.12
奔放かつ無規律な家族信託契約の一端を観たの巻
「今,士業を含む一部の人たちによって,奔放かつ無規律な家族信託契約書が作成されるという問題が起きている。」
とは,弁護士遠藤英嗣先生の著書『信託の変更と実務裁判例』(日本加除出版2021年)冒頭はじめにの23行目に記されている言葉であるが,まさにその実例を,本日先ほど拝見した。
ぐるっとまとめて言うと,将来認知症等により不動産売買が出来なくなるのを心配した実業家ご夫婦が,旧知の不動産屋に相談したところコンサルを紹介され当該コンサルに言われるがまま信託契約をし,その契約に基づき本人申請(代理人司法書士が関与しない)で,所有権移転登記をした。
ところが,上記登記をしたことで不思議なことに(ここイヤミねw),当該不動産が売れなくなってしまったのです・・・まあ,なんということでしょう。。。
信託契約書を見ると,その信託の目的は「信託財産の管理・運用・・・」との書き振り。
本件に司法書士・弁護士ら専門職の関与の影は今のところないですけど,コンサルタントって,占い師と一緒で,別に国家資格でも何でもなくて,「はい。不肖わたくし,本日只今からコンサルタントやりま~す!」と高らかに宣言して業務開始してもそれ自体は違法でも何でもないので~。
ただし個別の行為につき,債務不履行や不法行為を原因として(民事上)損害賠償請求される可能性は当然有りですけど。
1 訳の分からない信託契約で困った
2 信託契約当初とは生活状況家族親族関係が変化したので少し困ってる
というヒトたちに対する信託レスキューの需要,やっぱりあるね。間違いない。
さすが遠藤先生は慧眼です。(一応,過去に虎ノ門にて先生の生講義受講したことあるのです)。
以上,本件はこれにて一件落着・・・・・・しません。するわけないでしょ(つづく)