結果責任と免罪符
先日,亡くなられた修行先のO先生へ手向けたお線香,届いて初盆に間に合った旨の連絡を受け思い出した事件。
継続的クライアントの金融屋サンがとある人に対して抵当権つき(登記留保)でお金を貸していた。
ところ,毎月の分割返済が滞ったので金融屋サン曰く「抵当権登記してくれ。」との依頼があった。
O先生「金森君,申請の準備して出来次第法務局に出向きなさい。」
暫くして・・・
わたし「先生,準備出来ました。もうすぐお昼ですが,先に法務局行ってからにしましょうか?」
O先生「可及的速やかにお昼食べてから行きなさい。」
わたし「わかりました。行ってきます。」
とのやり取りで近所のいつも行く喫茶店でドライカレー大盛食べてから急いで法務局行きました。
・・・数日後,管轄法務局から電話がありいわく,
「一件前の申請で当該物件の所有権移転登記(贈与)が出てるから,あなたのとこの抵当権設定登記申請は取り下げて下さい。」
O先生にそのまま伝えると,依頼人の金融屋サンを事務所に呼んで私を立たせて指差し,
「〇〇さん申し訳ない。このメガネが・・・。君(わたしのこと),すぐさま詐害行為取消訴訟の準備をしなさい!」
と瞬間湯沸かし器的に激怒されて・・・。
当時は登録こそしていませんでしたが,国家資格者たるもの,上司先輩の指示と言えども鵜呑みにせず,自らの脳味噌で思考しシミュレーションしたうえで選択し行動すべきである。上司先輩の指示通り業務を行っても結果が悪ければそれは実行行為者であるわたしの責任にされ得る・・・。
という最も重要なことのひとつを,実際の事件を通して学びました。
後から考えるとあの激怒も多分に「寸劇」が入っているのがわかります。
依頼人さんの手前というのと,O先生はもともと演劇に造詣があり以前にも演劇調一芝居打って研修生を試すようなことが
あったので~。
と言う訳で研修時代は一日一膳ならぬ一日一以上激怒の毎日でしたが,先生が事務所にいるときはいつもピリピリして
いましたけど,今となっては,学びとなったことも多々あったので~。自ら望んで戸を叩き,一年位研修させてもらう予定が半年持たず5か月で退職し,先生からは「君はO学校中退だな。」とのはなむけの言葉を頂きましたが良い経験でした。
特に巷にあるどの参考書にも載っていない,相手方に合わせた内容証明やその他書面の書き方,役者やりながらの対応などなど採用して私なりにアレンジして今でも使用してる技はたくさんあります。
合掌